『パクパク物語り』

海越え山越え、吹雪の夜に淡路に来たは巨大な“まゆ玉”と見紛う馬。

巨大な“まゆ”=巨大な蛾。はばかりながら付いたあだ名が “モスラ号” 。

付いたは良いが次の日丸刈り残念無念。

繭毛の下から現れたるは刈りたてツヤツヤ純白肌。

曰く、白白と書いてパクパク也。

バリカンは怖くないのにクルマは怖いとはこれ如何に?

海に耐え、交差点にも耐え忍び

ついに迎えた晴れの日に!

見事!パクパク障害飛越!天晴なり!!

腰にぶら下げたボロ取りバッグが微かな笑いを誘う事まちがいなし。

“繭玉” “モスラ” と呼ばれ、クルマに怯む姿を可愛いながらも「あかんたれ」と呼ばれ続けたパクパクは、ついに美しい蝶へと相成りました!

涙と笑いなしには語れぬ『パクパク物語』!

めでたしめでたし!

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